株式会社 成世南海堂

初音

鳥のその年の最初の鳴き声。
特に、鶯 (うぐいす) の鳴き声を初音(はつね)と言います。

源氏物語第23巻の巻名。光源氏、36歳。

源氏の年賀回り、新年の六条院の華やぐさまなどを描くなかで、

明石の御方が明石の姫君に送った和歌
「年月を松にひかれて経る人に今日鴬の初音聞かせよ」に巻名は由来します。

江戸時代になると姫君のお道具の絵柄として「初音」図は流行するようになります。

新暦ではまだまだ寒い如月ですが、旧暦を使用していた時代、鶯が鳴くと本格的な春の到来です。